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ルターの宗教大改革

 

 500年前の「改革」を追体験!! ​宗教改革500周年ゲームコンテスト最優秀賞受賞作

 

 宗教改革の始まりとされる1517年から500周年を迎えた2017年。聖書を題材にした「聖書コレクション」シリーズを出版するキリスト新聞社は、「ゲームコンテスト」を開催し、宗教改革をテーマとするアナログゲームを公募しました。
 寄せられた全18作品の中から、最優秀賞を受賞した砂漠のキタキツネ氏による「宗教改革者たち」を商品化。2017年の10月31日の宗教改革記念日に、聖書コレクション第7弾「ルターの宗教大改革」として発売しました。

【ゲーム概要】

 1517年10月31日――ドイツ・ヴィッテンベルクで、贖宥状(免罪符)の販売を批判する文書が発表されました。それが、世界を揺るがす「宗教改革」のはじまりでした。ゲーム中、あなたは4人の著名な宗教改革者の1人となり、ほかの宗教改革者とときに助け合い、ときに邪魔し合いながら、宗教改革を行っていきます。

  • パトロンに支援を頼み込んで資金を集める

  • 聖書を研究し、イエスの真の教えを追究する

  • 聖書で得た知識を活版印刷で世に広める

  • 貶められた自分の評判を、公開討論で取り戻す

  • 聖職者の身でありながら結婚をする

 さまざまなアクションを行うことで、「あなたの宗教改革」は進められます。歴史通りの結末になることもあれば、思わぬ展開になってしまうことも……!?

ご購入はBOOTH「聖書コレクション」から

【商品概要】

・プレイ人数 1~4人
・プレイ時間 60分
・監修 三輪地塩(日本キリスト教会浦和教会牧師)
  大石周平(日本キリスト教会府中中川原伝道所牧師)
・協力 橋谷利幸/moon Gamer
・ゲームデザイン 砂漠のキタキツネ
・編集 中村 誠
・グラフィックデザイン 有限会社ワンドロー


【ゲーム詳細】 紹介まとめ


【メディア掲載記事】

 ・Gamer

 ・ねとらぼ​

 ・ニコニコニュース
 

【審査員による選評コメント】

三輪 地塩

「聖書コレクション」監修者

日本キリスト教会浦和教会牧師

 私の選考基準は、第一に「宗教改革の香り」です。「宗教改革」というゲーム性あふれる要素を、デフォルメして面白おかしく使用することも可能だと思いますが、該当作品は、単なる世界史の一般知識を超えて、16世紀の宗教改革運動の香りがしっかりと漂う〝コアな層〟にも十分満足できる硬派なものに仕上がっています。第二に「高い倫理性」にあります。「宗教改革」は、キリスト教界の画期であると同時に、ローマ・カトリックとプロテスタントの「分裂」「分離」を生み出した発端でもあります。昨今、この二者間の「差異」が徐々に乗り越えられつつある中にあって、いたずらに分離を助長させ、亀裂を深めるものとならないことが選考の重要なポイントでした。
 その点においても該当作品は「宗教改革」という運動自体に範囲を絞り込み、ある一方を糾弾するようなことがなく、ここに高い倫理性を感じ取りました。

松谷 信司

「キリスト新聞」「Ministry」

編集長

 「宗教改革500周年」を盛り上げるためにコンテストを!という企画の立ち上げ当初、そもそも「宗教改革」が教会外でどれだけ認知されているのかと不安でしたが、世界史の頻出ワードでもあるためか、歴史に詳しい一般のゲーマーさんや「公募ガイド」誌を含む各種メディアからも予想を超える反響が寄せられ、その影響力の大きさに驚かされました。コンテストには本物の牧師さん、教会、研究者、大学のゼミなど、幅広い層からバラエティに富む作品が寄せられました。主催者の意図を汲み、真剣にテーマを掘り下げてくださった皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
 「聖書コレクション」シリーズはこれまで、どちらかといえば「キワモノ」扱いされがちなネタゲーが多いと見られてきましたが、優秀作の「宗教改革者たち」はマニアの期待にも応え得る骨太なガチゲーとしてのポテンシャルを持っています。キリスト教や聖書に無縁だった方々にも楽しんでもらえるよう鋭意制作中です。ご期待ください。

橋谷 利幸/

moon Gamer

ブロガー。改革派の教会に通う

プロテスタントの信徒。

 欧州を席巻した16世紀から始まる宗教改革の途上において、プロテスタント陣営は決して一枚岩ではありませんでした。年月を重ねるにつれ、指導的立場にある者たちの理念には差異が生じ、また対立する領邦君主たちやカトリック勢力からの激しい糾弾も絶え間なく続きました。この情勢不安により、時に武力衝突までも引き起こされたのです。
 今回の審査で私は、歴史的解釈の具現化を重視しました。ことに「宗教改革たち」はこの点に優れ、当時のプロテスタント陣営が直面していた混迷と緊張が、ゲーム的な技巧により簡明に表現されていました。史実の諸相を盤上で描写する力は、本作が応募作の中で最も精彩を放っていたと思います。ルールの新規性はさほど見られませんでしたが、熟れたシステムの故に安定した遊びやすい内容となっていました。
 以上を総括して私は、宗教改革500年の節目を記念して商品化されるにふさわしい作品として本作を推薦いたしました。

中村 誠

ゲームデザイナー

 宗教改革は、多くの日本人にとってはあまりなじみがないものかもしれません。今回の審査員中、私は唯一のノンクリスチャン(非信徒)ということで「信者でなくても宗教改革に興味を持てるゲーム」という観点で審査を行いました。
 現在の日本の市場を反映し、シンプルでプレイ時間の短い応募作が目立ちました。遊びやすさの点では申し分ないのですが、「宗教改革」というテーマは抽象的で添え物になりがちで、「宗教改革のゲーム」としてはもの足りない。そんな中、「宗教改革者たち」は、宗教改革の歴史上の人物やイベントを盛り込み、宗教改革をなぞることのできるゲームでした。「勝利点の多い人が勝ち」という勝利条件がテーマの再現として若干弱いですが、反面、さまざまな行動を勝利点で表すことで、さまざまな勝ち筋を示し、「if(架空)の宗教改革」を介在させる余地を持たせています。皆さんも、このゲームで近世ヨーロッパ史の大事件を体験してみてください。

【宗教改革500周年ゲームコンテストとは?】

 ルターが95ヶ条の論題をヴィッテンベルク大学の聖堂の扉に提示したとされる宗教改革のはじまりが、1517年10月31日。2017年は宗教改革500周年を迎える年です。 この大きな節目を記念して、聖書を題材にした「聖書コレクション」シリーズを出版するキリ スト新聞社は、宗教改革をテーマにしたアナログゲームを公募し、2017年10月31日に出版することにしました。

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